【13 STAR 10 BUTTON P-COAT】 19世紀末から、イギリス海軍やアメリカ海軍によって、 艦上用の防寒着として着用されていました。 ピーコートの色はネイビーが一般的で、 陸軍が保護色として迷彩柄を採用したのと同じように、 海軍は海の色の保護色を採用されました。 今回企画された13スターピーコートは、 1910年代~1930年代にアメリカ海軍で作られた、 歴史的な幻のヴィンテージをモデルとして作られました。 この初期モデルは、ボタン10個、ポケット4つで、 首元にはチンストラップ付きが特徴的です。 素材はこの時代から一貫してメルトンウールが一般的で、 非常に肉厚な感触で作られています。 そして、この時代のピーコートに最も特徴的なのが、「13スターボタン」。 第一次世界大戦時の歴史ある13スターピーコートは非常に希少で、 ヴィンテージとして今ではかなりの価値がついています。 その希少価値の高い初期モデルをベースに、ディテールは忠実に再現しつつ、 素材やフィッティング等を調整しラグジュアリーミリタリーとして昇華しました。 素材には非常に滑らかでソフトでありながら、 肉厚の超高級カシミアウールの素材を贅沢に採用し、 裏地には肉厚で非常にきめ細かいキュプラ地を使って作り上げました。 ボタンには本水牛の角を削り出し、そこにヴィンテージ同様の 13スターを深く刻印した手作業のボタンをセットしています。 ポケット裏には、ヴィンテージ同様、太畝のコーデュロイを用いて、保温性を高めています。 ピーコートは海軍の厳しい気候条件下である船の甲板上で、 寒さを緩和させる為にの仕様が施されています。 左右どちらを前にして着ても冷たい空気を防ぐ事が出来る仕様や、 手袋をはめたままでも脱着が可能な様にした大き目の釦、 胸のポケットも手袋着用でも使い易い様に大き目に作られています。 そういった実用的な仕様も再現し、緻密なパターンニングにより、 現代的に昇華し作り上げた本作は、 他に類を見ない贅沢な仕上がりになっています。
表地 : カシミア100% 裏地 : キュプラ100% 別布 : コットン95% ポリウレタン5% 【MATERIAL】 表地 : カシミア100% 選び抜かれた最高級のカシミア100%を贅沢に使用した、至高のコート生地。 その柔らかさはまるで空気をまとったかのように軽やかで、 手にした瞬間から、格別なぬくもりと滑らかさに包まれます。 深みのある自然な光沢は、動くたびに上質さを物語り、着る人の品格を引き立てます。 この特別な生地は、イタリアの名門『Lane di Prato(ラーネ・ディ・プラート)』で 丁寧に織り上げられ、『Cambi(カンビ)』の伝統的なフィニッシング技術により、 さらにしなやかで優雅な風合いに磨き上げられています。 別布 日本の伝統と職人技が息づく、静岡・遠州地方で丁寧に織り上げられた、 上質なJAPAN CORDUROY(ジャパンコーデュロイ)。 クラシックな16ウェルの繊細な畝(うね)に、 コットンのしなやかさとストレッチ性を併せ持たせた、 美しくも機能的なファブリックです。(綿95% ポリウレタン5%) 長年にわたり受け継がれてきた織布技術により、パイルは高く均一に立ち上がり、 肌に吸い付くような滑らかさと、上品な艶を実現しています。 裏地 : ベンベルグ(ASAHI KASEI) キュプラ100% 織り方 サテン 高級スーツの裏地として使用されている最高級キュプラです。 キュプラの特徴として、吸湿性が高くさらりとした肌ざわりで静電気が起こりにくく、 糸の断面が丸い為、なめらかな風合いと感触を持っています。 【13スターイカリ釦 本水牛釦】 原産国は主に東南アジアやインド。 水牛の角は種類によって色が変わり、基本色は黒ですがベージュ系や茶系もあり、 天然物で貴重な高級品になります。 水牛釦は非常に耐久性もあり長年使用しても変色しずらく、 プラスチック釦とは違いボタンの削り出し穴あけ等、 職人の手作業によって作製しています。 スーツ、コート等最高級ボタンとして使用されています。 今回の企画で製作した釦は、VINTAGE 10BUTTON P-COATを再現する為に、 本水牛では最も大きいサイズの釦に 13スターとイカリの刻印を施したオリジナル釦です。 かなり厚みのある釦の為、刻印を深くする為に3度彫りという工程を重ねた、 非常に彫刻に時間を掛けて彫り上げた釦を表面のみ磨きを掛け艶を出した、 手間暇かけて作り上げた釦です。
お電話でのお問い合わせ 06-6243-3300 受付時間:10:00~18:00
Eメールでのお問い合わせ LINEでのお問い合わせ