WINGTIP GOA
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本日は WINGTIP GOA をご紹介します。
card:MRG323 COW098 – 99
size:42・43
price:95,000+TAX
トゥ部分に翼(Wing)のような切り替えを施したウィングチップ(Wing tip)の短靴と
ミュール(サンダル)の2型を用意しています。
ウィングチップの歴史は長く、その発祥は16世紀から17世紀ごろでスコットランドおよび
アイルランドの高地に住むケルト系民族のゲール人が履いていた労働靴がルーツとされています。
これらの靴には伝統的な穴飾りやギザギザの切り返し二重の
ステッチなどまさに今日のウィングチップの基となるデザイン要素を備えていました。
これらが19世紀末にイギリスへと渡り英国貴族たちが
田舎(カントリー)での散策やハンティングで使用するブーツ
すなわちカントリーブーツが生まれます。
内羽根を採用した短靴は羽根のレース仕様ではなく
内側にゴムを渡すことでフィット感を生み出しているともに
原皮のままの厚さで吊り込み縫製を施し縫製糸は太番手の
糸を使用し運針を計算することで無骨さを兼ね備えており、
ソールは実用性とメンテナンスを考慮しハーフソール仕様にて仕上げています。
この短靴にはグットイヤーウェルト製法を用いています。
グットイヤーウェルト製法は靴の製法の一つで
ハンドソーン・ウェルテッドと呼ばれる手縫いの製法を機械化した方法です。
19世紀後半の製靴機を発明した米国の
チャールズ・グッドイヤー2世と細革(ウェルト)に由来します。
中底に貼り付けられたテープのリブと呼ばれる部分に
甲革、裏革と細革と呼ばれる細い帯状の革(ウェルト)を縫い付け(掬い縫い)
その細革とソールと縫合せます。
(出し縫い)ソールと甲革が直接縫い付けられていないため(複式縫い)
ソールが磨り減った場合はオールソールと呼ばれる靴底全体を新たなものに付け替える修理が可能です。
この製法は工程も複雑なために靴の完成までに
非常に手間がかかり構造的に堅牢であるため比較的重く硬い仕上がりになるが
頑丈で安定しており歩行性・緩衝性に優れ長時間歩いても疲れにくいのが特徴です。
一方、ミュール(サンダル)のアウトソールは
セメント付けという手法を取り、軽量化を図った仕上げにしています。
素材はベジタブルタンニン鞣しの革、エナメル革、ウッドランドカモをプリントした
イタリア製の牛革の3種を選定しました。
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