【GURKHA PANTS】
グルカパンツとはインドの対英大反乱(1857年)に、旧英国領のチベットの山岳民族出身グルカ兵(ネパール人兵)が傭兵となり着用した丈が長いミリタリーパンツが由来で、正式にはブリティッシュアーミーグルカトラウザーといいます。
全体にゆったりとしたパンツで、股上が深く、幅広のウエストバンドを付けているのが特徴です。
通常のパンツとは違いウエスト部分につけられたアジャスターでウエストを調節する仕様となっています。
またフロント左右に二本ずつタックが入っており、これらにより見た目のインパクトもあります。
綿使いで色はベージュ、カーキやオリーブが多いのが特徴です。
その後も多くの軍隊でアレンジしたパンツが採用され、年代や軍隊によって様々な仕様種類がありますが共通して見られるディテールは深いタックと持ち出し式のベルトです。
その特徴的なディテールを取り入れたパンツを今までに多くのブランドが提案しており、ミリタリーファッションとしてヴィンテージ、レプリカ、簡素化したカジュアルパンツの他、サファリルックの代表的アイテムとしても扱われていました。
ファッションアイテムとしては日常で扱いやすくアレンジしたものが多く、アジャスターの代わりに共地で作った着脱出来るベルトに置き換えたり、深いタックでゆったりとした腰回りのディテールは活かしつつ裾に向かってテーパードしたすっきりしたシルエットのもの等、メンズ、レディース共に提案されています。
【 DETAIL 】
このモデルは原型を忠実に再現しつつ、肌触り良いストレッチコットンの表地により、非常に滑らかで穿き易く仕上げています。
ウエストベルトはグルカパンツのイメージを踏襲しつつ、絶妙なバランスで若干細くし、ウエスト周りをすっきりと穿き易くしています。
タックは2本しっかりと入れ、裾に向けてテーパードさせてスタイリッシュなシルエットに仕上げています。
バックルは、原型を忠実に細いビンテージバックルをベースにブラックニッケルコーティングしたバックルを使用し、無骨な印象を持たせています。
素材
【STRETCH COTTON】
アメリカ南西部で生産される 30~40 ミリの長い繊維長を持つ高級コットン、スーピマ綿を使用し、高密度に織った生地です。
吸湿性が高くソフトで滑らかな風合いと絹のような美しい光沢が特徴です。
定番のチノ素材にはない目に見えないほど細かく起毛させ、ソフトな風合いに拘っています。
■本水牛釦
原産国は主に東南アジアやインド。
水牛の角は種類によって色が変わり、基本色は黒ですがベージュ系や茶系もあり、天然物で貴重な高級品になります。
水牛釦は非常に耐久性もあり長年使用しても変色しづらく、プラスチック釦とは違いボタンの削り出し穴あけ等、職人の手作業によって作り上げています。
最高級ボタンとして使用されており、削り出し釦にロゴを深く刻印したオリジナルです。