【U.S. NAVY UTILITY JACKET】
U.S. NAVYのユーティリティジャケットは、第二次世界大戦中にアメリカ軍で広く使用され始めました。
これらのジャケットは、特に海軍において、
艦船の中や基地での作業時の耐久性と機能性を備えることが求められました。
日常の作業服としてだけでなく、
天候から身を守るためのアウターウェアとしても使用されていました。
主な特徴として、素材は、当初厚手のコットン素材やウールが用いられていましたが、
後に、より耐久性に優れ、メンテナンスが容易な合成繊維が使われるようになりました。
色は、一般的にはネイビーブルーまたはオリーブドラブが多く見られます。
これは周囲の環境に溶け込みやすく、汚れが目立ちにくいためです。
シンプルなデザインが多く、前面はボタンまたはジッパーで閉じることができ、
複数のポケットが装備されていることが特徴です。
耐候性が求められる為、防風性や防水性を持つ素材が選ばれることもあります。
現代では、このタイプのジャケットは軍用だけでなく、
民間でもファッションアイテムとして取り入れられることがあります。
軍放出品やそのレプリカが市場に出回ることもあり、
実用性とミリタリーテイストを兼ね備えたアイテムとして人気です。
このジャケットは、その実用性と歴史的背景から、多くの人々に愛され続けています。
軍の余剰品としても、また、ファッションアイテムとしてもその価値を見出している人々にとって、特に魅力的な存在です。
今回のモデルは、そんな名作が多いU.S NAVYのジャケットの中でも、
1990年代以降のユーティリティジャケットをベースに制作しています。
フロントはジッパーを覆う風除けの為の比翼があり、
脱着しやすい様にマジックテープ仕様になっています。
袖口と裾は、風の侵入を防ぐリブ仕様になっており、
昔はボア仕様が主流でしたが、生地開発により中綿仕様となった事で暖かさが増し、
軍用のブルゾンとして動きやすく作業しやすくする為の長年の年月を経て、
計算し尽された完成度の高い仕様になっています。
サイズ感は、ゆったりとしたフィット感で、
今の気分に合わせた若干ドロップショルダーになる仕様にしています。
素材
STRETCH MAT DOUBLE CLOTH
outer : polymide 86% polyurethane 14%
rib : polyester 45% cotton 45% polyurethane 10%
lining : cupra 100%
sleeve lining : polyester 100%
batting : polyester 100%
ゾッキ(単一の糸で編む事)の二重織2WAYストレッチ素材です。
織物でありながら、ジャージのような快適さがあります。
二重織とは、表面に出るものと裏面に出るものと各々2種類を用いて織ったもので、
2枚の織物を重ねたような形の生地です。
特性として、接触冷感素材で2WAYストレッチがあり、非常に動きやすい素材です。
防シワ加工が施された素材なので、扱いやすくいつまでも美しい状態で着用可能です。
紫外線防止機能もある高機能素材です。
中綿には日本の技術を結集したQUOISM HEATという、
太陽などから放出される赤外線を繊維に練り込まれた機能剤が吸収する事で、
熱エネルギーに変換するという機能性をもった高機能中綿を採用しています。
裏地には、オリジナルの折鶴のモノグラムを織り込んだ非常に滑らかなキュプラの裏地を採用しています。
■ZIPPER
1983年に創業したRACCAGNI社。
世界に先駆けて新たなZIPPERを開発する傾向が強く、
より洗練した完成度の高いZIPPERを絶えず開発しています。
その中でも最高級な 「SUPER RACCAGNI」シリーズを採用。
欧米のラグジュアリーブランドも採用する最高級ZIPPERで、
磨き技術が非常に高いので光沢があり、滑りも滑らかなので、
非常に高級感漂うジュエリーの様相を持ったZIPPERです。
そのファスナーをマットブラックに仕上げています。
■RIB KNIT
袖口にはヴィンテージ同様に2段リブをオリジナルで編み立てています。
2段リブにする事で袖口をすっきりと見せ、且つ風の侵入も防ぐ仕様となっています。