【L-2B U.S. ARMY FLIGHT JACKET】
原型(L-2):L-2 ジャケットは、第二次世界大戦中のB-15フライトジャケットを起源とし、
アメリカ合衆国空軍が1950年代に採用した軍用ジャケットです。
A‐2の後継モデルとして開発されたライトゾーン用のフライトジャケットで、
いち早くナイロンを用いたエポックメイキングな名作です。
MA‐1に似ていますが、大きな違いはライニングの有無。
これにより保温性と着心地や着こなしに大きく違いが出ます。
初期のL-2は約2年でL-2Aに改良されました。
いわゆるエアフォースブルーの青緑色のナイロン製で、
より軽量で機能的なフライトジャケットを目指していました。
ただ目立ちすぎるという理由で元のカーキに戻り、L-2Bとして長きに渡り採用され
フライトジャケット史上では非常に活躍したモデルのひとつです。
L-2Bフライトジャケットは、主に春と秋の軽い気候に適した中間重量級のジャケットで、
パイロットや地上クルーが着用していました。
特に、ナイロン生地の質が向上し、軽量化が図られました。
特徴は、外側は高品質のナイロン製で、耐風性と耐久性に優れています。
インナーライニングは、軽量かつ保温性の高いポリエステル製です。
前面にはジッパーがあり、上部には風を防ぐためのフラップが配置されています。
肩には階級章を示すエポーレットがあります。
リブニットの襟、袖口、裾は体にフィットし、風の侵入を防ぎます。
機能性にも優れており、左袖には小物を収納するためのジッパー付きポケットがあり、
しばしばペンホルダーが付属しています。
当初は軍事用途に限られていましたが、その後一般市場にも普及しました。
その機能性とスタイリッシュな外観から、ファッションアイテムとしても広く受け入れられています。
現代のL-2B ジャケットは、オリジナルの軍用モデルのデザイン要素を保ちながら、
よりファッション指向の素材やディテールを取り入れています。
これにより、歴史的な軍服の雰囲気を現代のストリートウェアに適応させています。
現代のモデルでは、さまざまな色やパターンが展開されており、
幅広いスタイリングに対応しています。
今回のモデルでは、忠実にディテールを再現し、
フィッティングは現代の理想的なサイズ感に調整をし、
素材には最高級な物を採用しアップグレードしたL-2Bとして仕上げています。
素材
outer : polyester 100%
other : cupra 100%
sleeve lining : polyester 100%
合繊生地メーカーでは、他の追随を許さないイタリアの老舗メーカーLIMONTAの新作素材です。
美しい光沢と発色、滑らかな肌触りが特徴的で
細い合繊繊維を高密度に織る事で軽くて強靭な生地に仕上げています。
特に今回採用した生地は、通常のコレクションの中でも、
やや重めのウェイトでハリコシがしっかりあります。
高収縮ポリエステルによる安定したストレッチ性がおすすめの素材です。
裏地にはオリジナルの折鶴をジャカード織で表現した
キュプラ 100%の裏地を採用しています。
最高品質の非常に滑らかなキュプラなので、
吸湿性が高くさらりとした肌ざわりで静電気が起こりにくく、
糸の断面が丸い為、なめらかな風合いと感触を持っています。
■RIB KNIT
袖口にはヴィンテージ同様に2段リブをオリジナルで編み立てています。
2段リブにする事で袖口をすっきりと見せ、且つ風の侵入も防ぐ仕様となっています。
■ZIPPER
1983年に創業したRACCAGNI社。
世界に先駆けて新たなZIPPERを開発する傾向が強く、
より洗練した完成度の高いZIPPERを絶えず開発しています。
その中でも最高級な「SUPER RACCAGNI」シリーズを採用。
欧米のラグジュアリーブランドも採用する最高級ZIPPERで
磨き技術が非常に高いので光沢があり、滑りも滑らかなので、
非常に高級感漂うジュエリーの様相を持ったZIPPERです。
そのファスナーをマットブラックに仕上げています。
■SNAP釦
1903年、世界で最初にスナップ釦を世に送り出した老舗メーカー。
欧米の高級小物(かばん、財布、ベルトなど)にスナップが使用されている場合、
Fiocchi の刻印の商品が使用されているのであれば、
品質がある一定の基準を満たしていると評される程の歴史あるドット釦です。
80年代にドイツのPrym社に買収されてしまったのですが、
弊社提携工場が当時のFiocchiの在庫を買い占めた事で
今回も採用しているのは、Fiocchi ITALYの刻印が入った本物のボタンです。