M-64 FRENCH ARMY PANTS MODEL
【BLACK MILITARY BY YOSHIMASA HOSHIBA(干場義雅) 第四弾 M-64 FRENCH ARMY】
1964 年にフランス軍により採用が開始されたM-64 フィールドパンツ。
フランス軍の名作と言われるF2パンツの前身モデルであり、こちらも名作と名高いM47 フィールドパンツの後継モデルとなります。
表地は高密度に織り込まれたコットン地で、まさにミリタリーの質実剛健さが漂います。
名品F2 の一代前にあたるM64トラウザーズ。
フランス軍のトラウザーズだとマルタン・マルジェラのショーでモデルが履いていたM47がフォーカスされていますが、このM64 もとても貴重です。
M47に比べ裾のアジャストタブが排除されていたり、生地が違うのでギア的要素が薄く、ファッション性が高く、ユーティリティ性に富んでいるのは間違いなくM64です。
バックポケットが一切無く、定番のカーゴポケットや脛から裾口まで二重構造、並びに裾のドローコードからは無骨でありながら、洗練されたミリタリー本来の美しさを感じます。
多くのブランドが広くミリタリーからインスピレーションを
受けているのは、こういったディテールの美しさがあるからこそだと思います。
また、M47よりも細身でテーパードがきつくないシルエットはとても綺麗で、一般的な実軍物のカーゴパンツの中では、恐らく世界一シルエットの綺麗なカーゴパンツです。
素材
【MATERIAL】
アメリカ南西部で生産される30~40 ミリの長い繊維長を持つ高級コットン、スーピマ綿を使用し、高密度に織った生地です。
吸湿性が高くソフトで滑らかな風合いと絹のような美しい光沢が特徴です。
定番のチノ素材にはない目に見えないほど細かく起毛させ、ソフトな風合いに拘っています。
ポケット裏地にはミリタリーウエアでよく見られるヘリンボーンの生地を使用して風合いを出しています。
全てのボタンにブランドロゴを刻印した本水牛の角削り出しのボタンを採用し、ミリタリーの表情を昇華しています。
【DETAIL】
本物同様、ウエスト内側にはボタンを配し、裾には弾丸チップ付きのドローコードを付け、リアルな仕様は忠実に再現しています。
裾の二重の裏地は今回簡素化し省いて、実用性を重視しました。
タイトなシルエットに仕上げていますので、ポケットはマチを無くし、シャープに穿ける様に調整しています。
ポケット上部のフラップ裏は二重仕様にし、ポケット補強のディテールはそのままに再現しています。
実用性を考慮し今回のモデルではバックポケットを採用しています。
縫製に関しハードな使用環境下にも耐えられるように力のかかる箇所(脇、股下、股ぐり等)には2本針の環縫い(巻縫い)ミシンを使い、裏面チェーンステッチが特徴。
チェーンステッチにすることで通常のストレートなミシンよりもほつれにくく、より強度の高い縫製仕様となる分、縫製には高いスキルが必要となり扱える職人も限定的となります。
加工にはボールバイオウォッシュを施し、製品で加工することで生地にこなれ感と程よいアタリを出しています。
加工で白茶けない様、黒をしっかり残しながら風合いを出す為に、何度もテストを重ねボールの量から調整し加工しています。