【JUNGLE FATIGUE PANTS】
ジャングルファティーグは60年代前半にべトナム戦域における熱帯被服（コンバットトロピカルウエア）として導入されました。
ベトナム戦域の高温多湿な気候に対応すべく開発されたパンツです。
取り出し易さを考慮し斜めに配されたフラップポケットが目立つモデルで、デザインもさることながら通気性や速乾性に優れた計算され尽くされた衣服です。
他のミリタリーパンツ同様、生産時期によるディテールの違いによりいくつかのモデルに分類され、世界中にジャングルファティーグのコレクターも多く存在します。
ファティーグとはラテン語で疲労させるという意味の語句から由来した英語で、疲労・疲れ・兵士の懲罰で課せられる雑役、または、作業服、などといった意味になります。
ファティーグは60年代前半から約10年間使用され、生産時期の違いによる外観的特徴によって、大きく分けると、1st～5thの5つのモデルに分類されます。
「ジャングルファティーグパンツ1st モデル」
1963 年～1964 年に見られる1st タイプです。
ジャケットと同じく、フラップボタンが全てむき出しになっているのが最大の特徴です。
そのため、一目見るだけで1st タイプかどうかの判断が可能です。
ボタンフライの内側にガスフラップが付いているのもこのタイプの特徴です。
「ジャングルファティーグパンツ2nd モデル」
1965 年～1966 年には、ボタンが隠れる2nd タイプが登場します。
このタイプまでウエストのサイズを調整するボタンが付きます。
「ジャングルファティーグジャケット3rd モデル」
1967 年には、ウエストボタンからベルトに変更する3rd タイプが登場します。
この時期までコットンポプリン生地が使用されます。
「ジャングルファティーグジャケット4th モデル」
見た目は3rd モデルとほとんど一緒です。素材が変わり、リップストップ生地というコットンにナイロンを混ぜた生地が使われているので、シャリ感があり肌当たりが気持ち良い。このモデルまでボタンフライが採用されています。
「ジャングルファティーグジャケット5th モデル」
1968 年には、最終形と呼ばれる5th タイプが登場します。
このタイプからは、ボタンフライからジッパーフライに変更されます。
この様に機能性は保ちながら進化の過程で簡略化され、より着易く仕上げられています。
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素材
JUNGLE FATIGUE PANTS【COTTON】
【MATERIAL】
アメリカ南西部で生産される30～40 ミリの長い繊維長を持つ高級コットン、スーピマ綿を使用し、高密度に織った生地です。
吸湿性が高くソフトで滑らかな風合いと絹のような美しい光沢が特徴です。
定番のチノ素材にはない目に見えないほど細かく起毛させ、ソフトな風合いに拘っています。
本水牛釦
原産国は主に東南アジアやインド。
水牛の角は種類によって色が変わり、基本色は黒ですがベージュ系や茶系もあり、天然物で貴重な高級品になります。
水牛釦は非常に耐久性もあり長年使用しても変色しずらく、プラスチック釦とは違いボタンの削り出し穴あけ等、職人の手作業によって作製しています。
最高級ボタンとして使用されており、削り出し釦にロゴを深く刻印したオリジナルです。
【DETAIL】
このモデルには原型同様に裏地は付けずですが、肌触り良いストレッチコットンの表地により、非常に滑らかで穿き易く仕上げています。
フラップ裏には、簡単に開かない様に比翼仕立てでボタンを付けており、表に干渉しない様に作られています。
左カーゴポケットの内側には更にフラップ付きの内ポケットが付いています。
特徴的な斜めカットの大振りフラップポケットの仕様により、更に立体的なカーゴパンツとして仕上げられています。
シルエットは細身のテーパードした綺麗な形に仕上げており、仕様は原型を忠実に再現しつつ、ドレスの要素も入れたパターンにより美しいカーゴパンツとして着用頂けます。
