【BLACK MILITARY 第6弾 M-65 FIELD JACKET SOLOTEX】
ミリタリージャケットの代表格と言っても過言ではない M-65 フィールドジャケット。
古くは「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロや「セルピコ」のアル・パチーノ、「ランボー」シリーズのシルベスター・スタローンから「キラー・エリート」のジェイソン・ステイサムにいたるまで、常に映画の中のタフガイのイメージを象徴してきた武骨な男の相棒です。
M-65 (M-65 Field Jacket) は、アメリカ軍によって用いられた野戦用のジャケット。
米軍が開発した数多くのミリタリー・アイテムの中にあって30年近く採用され他国の戦闘服にも影響を与えた最高傑作の一つです。
1965年に正式採用されたことから、下2ケタを取ってM-65フィールドジャケットと呼ばれています。
ディテールとしてはナイロン混紡素材、スタンドカラー、袖口のベルクロとフラップポケットの仕様が特徴的です。
様々なモデルが複数の会社によって製造され軍へ納入されており、デザインも無地のオリーブグリーンのみならず、ウッドランドパターン、デザートパターン、カモフラージュ柄なども。軍への納入は終了しているが民間層でのニーズがあるため、アメリカ国内はもちろん中国などの工場でほぼオリジナルと同じスペックで製造されています。
最初期型 ファーストモデルは 65~66年モデルとなります。当初M-1951まで付いていた肩のエポレットがありません。
肩エポレットを見慣れた者には、なで肩シルエットに見えます。しかし1年でデザインが変更されエポレットは復活します。
そのため短命の1st.モデルは、市場に出てくる玉数が少ないです。
エポレット以外で、それまでのM-51フィールドジャケットからの変更点といえば、コットン100%からコットン・ナイロンの50/50に変わった点です。
コットン100%の生地は、色落ち、あたりが出やすく、シミや汚れもつきやすいので、ナイロン混への変更は改善と言えます。デザイン面では襟がなくなり、スタンドカラーの中に簡易フードを装備。M-1951までついていた袖口カフス切替やボタンはなくなり、ベルクロを使ったM65独自のデザインになりました。
ウエストとすそ(ゴム入り)のドローコードでフィット性を高め、背中の両肩下にアクションプリーツをつけ動きやすくなりました。
66年から71年に生産されたもっとも広く知られておりアルミジップと呼ばれるモデルが2nd.モデルです。
このモデルからエポレットが復活します。初期の頃は、首元のベルクロ止めフラップが、ボディと同じ生地でした。70年に入って、袖口のマチが、廃止になります。
このマチ部分、擦り切れ、小穴ダメージになりやすいので改善したのでしょう。68年(3rd.期だと72年)コントラクトにグレー色裏地のものがあります。グレーライナー、グレーライニング、グレライなどと呼ばれています。
この裏地がグレーの個体も生産年数が少ないので探されている方もいます。
3rd モデルや 4th モデルなどもあり、年代ごとに仕様変更を繰り返しながら多種多様な進化をし、いまだに人気の高いモデルとして評価も高いです。
素材
【MATERIAL】
帝人が開発するSOLOTEX 素材で編み上げられたカットソー素材です。
SOLOTEX とは、従来のポリエステル、ポリウレタン、ナイロンでは表現できなかった、ソフトな風合い、ストレッチ、発色の良さ、ソフトなクッション性…。
「ソロテックス」の数々の特性は、しなやかなバネのような、らせん状の分子構造から生み出されます。
さらに他の繊維とも複合しやすく、相手となる繊維の特性を活かしながら、新たな感性や機能性を加えることが可能です。
「ソロテックス」は、あらゆるものの着心地や使い心地を快適にする、無限の可能性を秘めた繊維です。
今回採用した素材は、46G という超ハイゲージの糸で編んでおり、カットソーでありながらその高密度具合から布帛のような質感を表現しています。
それらはキックバック性に優れ、天然素材に近い肌触りから着心地も抜群。
しなやかでマットな質感とソロテックスの豊かな発色性が成せる深い黒が大人好みに製品のレベルを引き上げます。
【DETAIL】
表地のストレッチ性を活かし、着心地を損ねないように裏地にもストレッチ性の高い生地を採用しています。
フード部分の構造は工程が多く、単に収納されたフードというだけに収まらない複雑さです。土台布からフード本体に至るまで機能的にデザインされた仕様は全体が薄手の生地を使っていながら自然に襟が立体的に立つように設計されています。
ミリタリーに端を発するM-65 から日常を意識してモディファイした仕様(袖口、ハンドポケット等、細部に至る)はある種のサスティナビリティ(日々、使い続けるため)を体現しています。
表地の風合いを活かす為に裏地もストレッチ素材を採用しており、非常に動きやすい様に軽く仕上げています。
本水牛釦
原産国は主に東南アジアやインド。水牛の角は種類によって色が変わり、基本色は黒ですがベージュ系や茶系もあり、天然物で貴重な高級品になります。
水牛釦は非常に耐久性もあり長年使用しても変色しずらく、プラスチック釦とは違いボタンの削り出し穴あけ等、職人の手作業によって作製しています。最高級ボタンとして使用されており、削り出し釦にロゴを深く刻印したオリジナルです。
SNAP 釦
1903年、世界で最初にスナップ釦を世に送り出した老舗メーカー。
欧米の高級小物(かばん、財布、ベルトなど)にスナップが使用されている場合、Fiocchiの刻印の商品が使用されているのであれば、品質がある一定の基準を満たしていると評される程の歴史あるドット釦です。
80年代にドイツのPrym社に買収されてしまったのですが、弊社提携工場が当時のFiocchiの在庫を買い占めた事で今回も採用しているのは、Fiocchi ITALYの刻印が入った本物のボタンです。